Blog, Works of Boots, Danner

Danner Light Ⅲ LOW(ダナーライト3) × Vib#148

【 7月の定休日のお知らせ 】

こんにちは! 山本です

心が痛む事件が起き数日が経ちましたが
やはり少し落ち着かないですね
ご冥福をお祈りします





本日のご紹介はDanner(ダナー)です
今回は尼崎市にお住いのオーナー様にお持ち込み頂きました
修理のご依頼ありがとうございます!


こちらがBeforeです

日本企画モノ?と思いましたが
ちゃんとMade in U.S.A.のダナーライトⅢ ローカットモデルです
珍しいのではないでしょうか??

リペア歴もなくオリジナルのコンディションでお預かりさせて頂きました

アウトソールのVib#148ソールの
ヒール部分がすり減った状態でしたが
気になるのが一層上のソールベース

発泡ウレタン素材を含むため 経年や使用環境によって
【加水分解】を起こして崩れ始めています

このソールベースを再利用して修理される修理店もあるようですが
最終的にこのように崩れてしまう素材の為
当店ではアウトソール+ソールベースのセットでの交換をお勧めしています
(アウトソールを再利用してソールベースのみ交換は出来ませんので)


今回はオーナー様も
事前に加水分解の件は確認されていたようで
ソールベース含めて修理させて頂く事になりました


いつもならAfter写真ですが
今回は気まぐれで(笑)作業途中のシーンを


こちらです

アウトソールとソールベースを剥がした状態
元々の接着剤が白っぽく残っています

古い接着剤を確実に除去します
除去が甘く古い接着剤が残っていると 修理後の接着強度が落ち
剥がれやすい仕上がりになります

そして一番重要なのが アウトステッチ(黒い糸)を切らない事
構造上当然守らないといけない部分ですが
過去の修理時に削り切ってしまっている靴を時々見かけます。。。

そしてこれは企業秘密かつ当店のこだわりですが
ソールの解体時から 木型(ラスト)を入れて作業をします
(形状・サイズはもちろんヒールの高さも各種揃えました)

こうする事で解体時の変形を防ぎ
(そこそこの力がかかる為 何も考えずに取り掛かると靴が変形します)

その後 新しいソールの組込みもラストに沿わせた状態で圧着まで行います
これにより左右差を補正し 靴を本来の形に極力戻す事が可能です

【他店にソール交換で修理に出した靴の形状や履き心地が左右が違う】
というご相談を頂く事が多いですが(ホントに多いです)
そういったトラブルも回避出来ます

(そもそもの無茶苦茶な修理方法だったり
修理者の技術不足が大半の原因なんですが。。。)



そして新しいソールで組み直したAfterがこちらです

完成!

オリジナルと同じ Vibram#148ソールで復活です

ソールベースは加水分解しないEVAスポンジ素材で組み直し
(ヒール部分のみ2層構造になります)
軽さとクッション性はオリジナルと遜色ない素材です

という事で次回からは
問題なく アウトソールのみ交換が可能な仕様になりました


アッパーレザーの擦れ・色抜けは
ガッツリと綺麗にするなら全体補色(リカラー)が必要ですが
オーナー様との打ち合わせで
【そこまで必要なし】との事で決まりましたので
全体的にオイルアップして
擦れて白くなった部分を目立たなくケアしています

今後もガシガシ履く予定なら こちらのケア方法の方が使いやすいかな?
と思います


これからもたくさん履いてあげて下さいね
この度は修理のご依頼ありがとうございました!
(別の靴も一緒に修理させて頂きましたので
 送料無料で配送にて返却させて頂きました)

( 修理代金税別¥15,000以上で返送送料無料(当店負担)です )






今回の修理
Vib(ビブラム)#148 オールソール  ¥11,000
ソールベース作製・交換   ¥4,400



納期 約4週間




大阪・神戸・尼崎・西宮・宝塚・芦屋 メンズ靴修理はLABOにお任せください

【 修理のご依頼方法はこちら 】

2022-07-10 | Posted in Blog, Works of Boots, Danner