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J.M.WESTON(J.M.ウエストン)× J.R.レザーオールソール + 染め直し

こんにちは! 山本です

今日は梅雨の中休みでカラッと晴れました
店の前のグリーンや街路樹も生き生きしていますね



本日のご紹介はJ.M.WESTON(J.M.ウエストン)です
今回は大阪府泉大津市より オーナー様にお持込み頂きました
遠方よりありがとうございます!
こちらがBeforeです

珍しいエラスティックスリッポンです
今回オーナー様より
「ソールに穴が開いたので靴底の張り替えを」とご依頼頂きました
10年選手だそうで よく頑張ってくれましたね
ソールの交換はお任せください
後 今回オーナー様より
「この靴元々は深いネイビーなんだけど どんどん色落ちしてきて 最近は黒いクリームで磨いて色抜けをカバーしようとしてたけど。。。
あまり上手くいかなくて。。。 何とかなりますか?」とご相談頂きました

これは元々色落ちしやすいレザーだった事と 磨く際の擦り過ぎ が原因かと思います
液体の汚れ落としを毎回真面目に使用されている方も良くなります
革の染料が落ちてしまい みすぼらしく見えてしまいます。。。

ここまで来るとクリームで色を。。。と思っても まず色が入りません
表面のツヤは残っているので クリームが浸透せず 補色出来ません
次に考えることが 顔料を乗せてコーティングしてしまう方法
顔料をイメージしやすく例えると 【ペンキ】ですね
上からコーティングしてしまい 下地を見えなくしてしまいます
つま先やヒール周りなら多少顔料を使って補色する事も可能ですが
今回は甲の部分も補修する必要があるので 難しい
以前靴全体を顔料で補色されたレッドウィングのベックマンを紹介しましたが
【元々顔料仕上げでない靴全体を顔料で補色する】はトラブルしか起きません。。。

という事で一旦今までのクリームや仕上げ剤を落とし 染料で染め直す事になりました

オールソールと染め直し と大がかりな修理になりましたが。。。
こちらがAfterです

無事に(笑)完成です!
ソールは最高級レザーソール 【J.レンデンバッハソール】
トップリフトはなるべく同じようにとの事で エドワードグリーン用のラスターリフトで 飾り釘も同じように仕上げています
ソールカラーはオーナー様も悩まれていましたが 「明るいのがいいよね」との事でライトブラウンです
つま先がいつも削れて困るとお聞きしましたが スチールはチョット。。。との事で 予め硬質ラバーを組込みさせて頂きました

そして問題だった色抜け
明るすぎるネイビーにならないように。。。
そして黒になってしまわないように。。。
微妙な配合で調色し 見事にダークネイビーで復活です(良かった!(笑))

これでまた颯爽と履きこなしてもらえるはずです
今回は遠方より修理のご依頼ありがとうございました!
(返却は配送させて頂きました)


今回の修理
J.R.(J.レンデンバッハ)レザーオールソール  ¥16,000 +TAX
(オープンチャネル)
※オプション  EGラスターリフト入替え  +¥2,000 TAX
染め直し  ¥12,000 +TAX

納期 約3週間



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2020-06-16 | Posted in Blog, Works of Dress Shoes, J.M.WESTON