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Danner(ダナー)× Vib#1276

こんにちは! 山本です

本日のご紹介はDanner(ダナー)です
今回は西宮市にお住まいのオーナー様にお持ち込み頂きました
修理のご依頼ありがとうございます!


こちらがBeforeです

私も現物を見たのは初めて
ダナーライト30周年記念モデル!
限定1000足(シリアルナンバー付き)のレアモデル

チャコールグレーのレザーや
バックステイ部分のデザインの現行モデルとの違い
ヒールカップのアニバーサリーロゴが特別仕様ですね


今回お預かりしたダナーライト
以前にソールの交換をされたことがあるそうですが
そのソールがすり減った事と
所々の剥がれが気になるとの事でご相談頂きました

ソールベースは加水分解を起こし
側面がボロボロと削れて崩壊が始まっていますね

よく見るとソールベースの厚みがバラバラ
かつ前半分は元の半分くらいしか厚みがない

恐らく前回の修理時にソールベースの接着面に残った
古い接着性を削り落としたが
その際の精度が低く 厚みがバラバラになってしまったのかな?
と推測します

このソールベースを残して修理する方が
修理工程も少なく(手間がかからない)
修理総額も安くできる(アウトソール交換のみの料金で済む)為
ソールベースを残して(再利用)修理を提案するリペアショップが多いようです

それでオーナー様が満足な修理になるのであれば
全く問題ありませんが

私個人的には
修理後見た目は問題なく 料金も安く仕上がりますが
修理したブーツに
不安要素(ソールベースはいずれ加水分解を起こして崩壊する)を
残して修理する事に違和感を感じてしまうので
当店では元々のソールベースの交換をお勧めしています
(修理後は加水分解を起こさない素材を使用します)


という事で今回は交換が必要だったソールベースも含めて
ソール周りのリフレッシュ修理をさせて頂きました


こちらがAfterです

完成!


バチっと決まりました
ソールはカスタム要素も含めて【Vibram#1276ソール】
純正の#148ソールに比べて少し厚みと硬さがあり
その分耐久性がアップします

後は性能面以上に見た目もカッコよさが人気で
当店ではダナーライトのソール修理時
半数以上がこちらのソールでご依頼を頂きます

そして加水分解を起こし
崩壊が始まっていたソールベースも交換完了です

今度はオリジナルと違い
発泡ウレタン材を含んでいない素材を使用している為
加水分解の不安は無し

という事で次回からは再利用が可能になります
(削れていなければ)


チャコールグレーのアッパーレザーは
薄くオイルアップして元々の雰囲気をキープしたまま
油分補給も完了です

これからも長く愛用して頂けると嬉しいです!
この度は遠方より修理のご依頼ありがとうございました!






今回の修理
Vibram(ビブラム)#1276ソール  ¥13,200
ソールベース作製・交換  ¥4,400


納期 約5~6週間





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2023-08-25 | Posted in Blog, Works of Boots, Danner