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REDWING(レッドウィング) 8133 × Vib#100ハニー + リウェルト

明けましておめでとうございます! 山本です

2021年始まりました!
1月6日より営業再開です!

今年も一人でも多くのお客様に「修理に出して良かった!」と思って頂けるよう精進して参ります



年明け一発目のご紹介はREDWING(レッドウィング)8133です
今回は大阪市内にお住いのオーナー様にお持ち込み頂きました
こちらがBeforeです

REDWING(レッドウィング)のシリーズでも独特な 【スーパーソール】採用の8133
初めて見たときは「なんかもっさりしたソールだなぁ」と思いましたが
アンクルパッド等よく見かけるレッドウィングとは一味違う通なモデルとして定着しています
そもそも【スーパーソール】とは
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レッド・ウィングの工業用作業靴の主流のソールとなっているスーパーソールは、靴工場でモールド(鋳型)に発泡ウレタンを流し込み、ソールをつくると同時にウエルトを縫い付けたアッパー(靴本体)にとりつける、射出成型方式で底付けされます。そのグリップ力、耐摩耗性、クッション性は、高い機能が求められる作業靴市場で実証、評価されています。
(レッドウィングジャパンHPより抜粋させて頂きました。)
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との事 分かります?
ウェルティングまでは通常のグッドイヤーウェルト製法と同じですが
ウェルティング後ソール貼り付け→アウトステッチ→ヒール取付け
となるところを
ウェルティング→発泡ウレタンを型に流し込みウェルトと融着→完成
と加工工程もかなり効率化できる製法です
(Dr.マーチンも基本的にはスーパーソールと同じ製法です)

グリップや耐摩耗性・クッション性が優れているソール と聞こえは良いですが
デメリットとしては 【修理が出来ない】
(レッドウィングジャパン公式HPでもスーパーソールはソール交換不可と記載あります)

ウェルトと融着した発泡ウレタンのアウトソールは削り落とすなりカットしてしまう等ウェルトと分離させることは可能ですが
ウェルトにアウトステッチをかけれる【縫いしろ】がないんですね
なので必然的にウェルトも交換する事になり
結果見た目の雰囲気も大きく変わり 修理料金も高額になる。。。

そして同じ素材での修理が出来ない(発泡ウレタン素材のソールはリペアショップで扱っているところはないんじゃないでしょうか?)

という事で 修理する側の事情が大きく影響するソール仕様なんです
上記の条件をご了承頂ける場合は このような変身が可能です


こちらがAfterです

完成です!
ウェルトから交換して自由なソールを組み合わせることが出来るメリットを最大限に発揮した仕様ですね

スーパーソールの修理の場合は【なるべくオリジナルに近い仕様】で
ウェルトもステッチもアウトソールもオールブラックで修理させて頂く事が多いですが
今回はオーナー様のこだわりが詰まった仕様です

ソールはNo.1ラギッドソールVib(ビブラム)#100 のハニーカラーをチョイス
ソールのエッジもクリアで仕上げて アッパーのブラックとコントラストをはっきりと
ウェルトもナチュラルのまま仕上げかと思いましたが オーナー様より
「ウェルトは上面だけブラックに」とオーダー頂きました
当初大丈夫かな。。。と思いましたが 仕上がってみると十分ありですね

当然ですが今後は普通のグッドイヤーウェルト製法と同じく
ウェルトを再利用してソール交換が可能です

年末ギリギリの納品になり 大変お待たせしました
またたくさん履いてあげて下さいね!
入れ替わりで複数足のご依頼ありがとうございました!




今回の修理
Vib(ビブラム)#100 ハニーオールソール  ¥15,000 +TAX
リウェルト(ストーム)   ¥12,000 +TAX

納期 約4週間




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2021-01-05 | Posted in Blog, Works of Boots, RED WING