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MARUZEN(丸善)× Dr.Soleクッションスポーツマンソール

こんにちは山本です

【ソール交換(オールソール修理)】
今日現在受付分の納期は
【約7~8週間】となります


そろそろ年内のお渡しがお約束できない状況になりそうです
ソール交換については受付順に作業しておりますので
お早めにご相談・ご依頼をお願いいたします




本日のご紹介はMARUZEN(丸善)です
今回は尼崎市内にお住いのオーナー様にお持ち込みいただきました
修理のご依頼ありがとうございます!


こちらがBeforeです

MARUZEN(丸善)
ご存知の方はかなりの博学かと思います

私も今まで修理した事があるのは10足未満だと思います

丸善は1869年創業の東京浅草の靴屋ですが
その丸善でもトップグレードラインが
今回お預かりしたマナスルシューズ
ちなみに製造は三交製靴という浅草の靴メーカーだそうです
(三交製靴は2015年に廃業されているようです)

簡単に言うと【日本製の古い手製靴】です
日本製メーカーの靴も色々とありますが
年季・製造メーカー・製法を考慮すると
なかなか見かけることが無いので希少な靴だと思います

しかもアッパーレザーは【ペッカリー】
(詳しくは省略します ググってどうぞ)
これもなかなか見かけることの少ない希少レザー
(今回のディティールで私もややテンションが上がりました)

そんなこちらの靴はオーナー様がお父様からお譲り受けられたそうで
どうにかして履けるようにならないかとご相談いただきました

オリジナルのコマンドソールがついていますが
すり減りは少ないですが
ラバーの硬化によりカチカチで履けそうにありません

製法上ソールの全交換が可能ですので
オーナー様の完成イメージやご希望をお聞きしながら
各種ソールを見比べながら打合せをして
【もっとカジュアルな印象と履き心地】
を目指し修理を承りました

そして今回は珍しい手製靴の
ソールの取外した状態をご覧ください

こちらです↓

【ハンドソーンウェルト製法】
グッドイヤーウェルト製法はほぼ機械製ですが
ビスポークシューズなどの手製靴では
こちらのハンドソーンウェルト製法が採用されます

ウェルトの少し内側と中底に見える
白く太いステッチが【すくい縫い】
グッドイヤーウェルト製法でいう
リブテープというパーツがなく
革製の中底に切り込みを入れて
縫い糸を縫い付ける溝を作っています

で年代物の職人技を拝見し敬意の念を持ちつつ
オーナー様との打合せ内容で
ソールの組み直しを進めまして。。。


今回はこの様に修理させていただきました
こちらがAfterです

完成!

いいですね!
Uチップ&ペッカリーのカジュアルなイメージに
足元もマッチしていると思います

ソールはDr.Soleクッションスポーツマンソール
カラーは【ブラウン】をチョイス

ワンダラーソールに比べて
土踏まず部分のくびれが特徴的で
サイドシルエットにメリハリが効き
名前通りスポーティーな印象です

対抗ソールはVibram#2060ソール
2060はスポンジソールのため
クッション性や軽さは2060に軍配が上がります
(※耐久性(すり減りにくさ)やグリップは
Dr.Soleクッションスポーツマンソールの方が優れています)

思い入れのある靴で
グンと履き心地も良くなったと思います
これからたくさん履いていただけると嬉しいです

この度は修理のご依頼ありがとうございました!





今回の修理
Dr.Soleクッションスポーツマンソール ¥15,400
ラバーミッドソール  ¥2,750


納期 約6週間(通常期)




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2024-11-03 | Posted in Blog, Works of Dress Shoes, Other Dress Shoes