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JOHN LOBB(ジョンロブ)× ベルギーレザーオールソール(ダブルソール)

こんにちは山本です

11月もあっという間に折り返し
今年も残り1か月と少しかと思うと
焦りしか感じません。。。

ソール交換に関しては
そろそろ年内の仕上がりが難しくなってきます
なるべく年内にはお返ししたいと全力は尽くしますが
お早めにご依頼を頂けますようお願い申し上げます



本日のご紹介はJOHN LOBB(ジョンロブ)です
今回は西宮市にお住まいのオーナー様にお持ち込み頂きました
修理のご依頼ありがとうございます!


こちらがBeforeです

20年以上前にイギリスで購入されたBORDER(ボーダー)
ややカジュアルな印象ですが
さすがのジョンロブ
品格を感じるUチップですね

左足には穴が開いた状態でお預かりし
コンディションをチェックすると
過去につま先とトップリフトの交換歴が。。。

うーん。。。
ヒール周りがガッツリ削り込まれていますね。。。

左右共に数ミリほど本来のサイズよりも小さくなり
アウトステッチギリギリまで削り込まれています

面一(つらいち)に仕上げるために
何度もヒール側面を削り込んだ 。。。

もしくは交換用ダヴリフトのサイズが
ヒール自体よりも小さいものしかなく
交換用のダヴリフトまでヒールを削り込んだ。。。

恐らく後者かと思いますが
これはガッカリ修理ですね

靴を長持ちさせるために部分的な修理をしているのに
その部分的な修理で靴の寿命を縮めています
The 本末転倒です

オーナー様も修理後
違和感を感じられていたそうです


つま先修理はウェルトの削り込みが少なかった
そしてヒール周りは実はウェルトではなく
ヒール以外はウェルト仕様で
ヒールシートにもステッチを通した仕様
(イギリス靴に多い仕様かと思います)

オーナー様と打合せの結果
ヒール周りも本来の大きさに戻せるのであれば
と今回はソールの全交換とヒールシートの交換で承りました

ソールの素材や仕様を打合せして。。。

この様に修理させて頂きました
こちらがAfterです

完成!

今回ソールはベルギーレザーソールをチョイス
レザーミッドソールも交換してインナーコルクも総交換

トップリフトは当時のオリジナルと同じくダヴリフトで
飾り釘は滑りやすさを軽減する為に無し

頻繁に履く靴ではないので
耐久性よりもバランス重視の仕様です

気になっていたヒール周りも
ソール前部のウェルト出幅を参考に
バランス見ながら調整・仕上げです

またこれからも大切に長く愛用して頂けると嬉しいです
メンテンナンスが必要になりましたら
またご相談下さい!


この度は続けて修理のご依頼ありがとうございました!





今回の修理
ベルギーレザーオールソール ¥17,600
(※オープンチャネル仕様)
レザーミッドソール(3ミリ) ¥3,300
ヒールシート作製・交換  ¥3,300


納期 約5~6週間




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2023-11-17 | Posted in Blog, Works of Dress Shoes, JOHN LOBB