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J.M.WESTON(J.M.ウエストン)× ベイカーレザーオールソール(ヒドゥンチャネルⅡ)

こんにちは山本です

看板メニューのオールソール修理(ソールの全交換)ですが
年内の仕上がり分については受付を終了しました
今年もたくさんご依頼いただいており
てんやわんや感で一日中落ち着きませんが
年末までミス・怪我の無いよう完走したいと思います

部分的な修理
(トップリフト交換・ハーフラバーソール取付け・トゥスチール取付けetc)
については
【1週間~2週間】程度お時間をいただいております
ご依頼・ご相談お待ちしております!





本日のご紹介はJ.M.WESTON(J.M.ウエストン)です
今回は尼崎市内にお住いのオープン以来の常連様にお持ち込みいただきました
いつもご依頼ありがとうございます!

こちらがBeforeです

J.M.ウエストンの二枚看板と言えばゴルフと
こちらの180シグニチャーローファー

つま先のみ履き始めの頃に他店様でリペアされたそうですが
ついにソールに穴が開きソール交換のタイミングとなりました

毎回基本的にオリジナル仕様で修理を承る事がほとんどで
今回もレザーソールの種類のみ打ち合わせして
【出来る限りオリジナル仕様】で承りました

このように今回も修理させていただきました

こちらがAfterです

完成!

ビシッと復活完了です

今回レザーソールは
英国製高級級レザーソールの代名詞
【ベイカーレザーソール】をチョイス

同じく最高級レザーソールのレンデンバッハと悩まれましたが
より通好みな(?)ベイカーに決定しました

今回は細かな点もよりオリジナルに近づけるために
ソール裏のステッチはJ.M.WESTONと同じく
オープンチャネルでもなく
いつものヒドゥンチャネルでもない仕様で縫い付けしています

半円形状の溝を作って
アウトステッチを落とし込む方法がオープンチャネル

レザーソールの縁を約1.5センチくらい
ソールと平行に薄くスライスして
スライスしたレザーを起こしアウトステッチング
ステッチ後に起こしたレザーを元に戻し
仕上げるのがヒドゥンチャネル

そして今回のウエストンタイプは
レザーソールに斜めから切り込みを入れて
その切込みの中にステッチを落とし
切り込みを塞いで仕上げる方法が今回の仕様
名付けてウエストンチャネル(?)

仕上がりが1本の線状になるのが特徴です
オープンチャネルのような。。。
ヒドゥンチャネルのような。。。
ステッチは隠れるからヒドゥンチャネルの仲間だと思うのですが。。。


日本の昔の靴職人さんは
【縦掻き(たてがき)】なんて呼ばれていました
(ヒドゥンチャネルは【平掻き(ひらがき)】だそうです)
メス縫いとかメスステッチが一般的?でしょうかね
(縫い方の名前のように思いますが。。。)
正確な名称を知りませんので
ご依頼時は「ウエストンのレザーソールのヤツ」でOKです

ソールヒールの縁も縁取りもオリジナルと一緒
(額縁仕上げと言います)
エッジもシンプルにツルツル仕上げにして
ほぼ黒に近いダークブラウンでフィニッシュ


完全復活しましたので
また気持ちよくカッコよく履いていただけると思います
入れ替わりでお預かりしたエドワードグリーンも
修理完了までもうしばらくお待ちください

今回も修理のご依頼ありがとうございました!





今回の修理
J&F J Baker(ベイカー)レザーオールソール ¥25,300
(ウエストンチャネル)


納期 約2ヶ月



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2025-11-09 | Posted in Blog, Works of Dress Shoes, J.M.WESTON