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Timberland(ティンバーランド)× Vibram#100(HONEY)ブラックラピドカスタム
こんにちは山本です
11月に入りさらに混み合ってきました
ご依頼とお問い合わせが多く
PC前にいる時間も増えてきました
なるべく早く返信しようと思っていますが
レスポンスが多少悪くなるかもしれませんので
ご理解・ご了承いただけますと幸いです
本日のご紹介はTimberland(ティンバーランド)です
今回は宝塚市にお住いのオーナー様にお持ち込みいただきました
修理のご依頼ありがとうございます!
こちらがBeforeです









ティンバーランドのロングセラー【スリーアイクラシック】
(初登場から50年近く経つそうです)
お持ちの方も非常に多い有名な靴で
年間通してお預かりする機会も多いです
今回はオーナー様より
「20年くらい前に購入した靴でずいぶんと履き込んでしまったけど
こちらのブログを見てリペア出来るのであれば
これからも大切に履きたい」
とご相談いただきました
靴を確認すると
確かに履き込んだ感は否めない状態でしたが
アッパーの致命的な損傷などはありませんので
充分復活の余地がある旨をオーナー様に説明し
ご覧いただいた参考ブログを確認して
同じ仕様で修理を承りました
スリーアイクラシックについては
ソールの構造・素材に弱点があり
長く履くには不向きな仕様になっています
こちらがアウトソールを剥がした状態です
↓




アウトソールは貼り付けのみなので
簡単に剥がす事ができ
(大体剥がれてきているものが多いですが)
ミッドソールはコストを抑えた仕様なのか?
縁のみレザーで真ん中は紙 後ろはプラスチック樹脂です
プラスチック樹脂については
シャンクという背骨の役割を狙っての硬い素材なのでしょうが
ご覧の通り真っ二つに割れています
そもそも中央の紙とプラスチック樹脂には
充分な接着強度が望めないので
製造からある程度着用&経年によって
アウトソールは剥がれるように出来ていると言えます
(メーカーとしては狙っているとは
口が裂けても言わないでしょうが。。。)
(ごく最近のスリーアイクラシックだと
中央の紙素材がスポンジになっているものもありました)
ソール交換の際には
元のミッドソールは交換する必要があり
レザーミッドソール5ミリを靴本体に一周縫い付けます
(最後の写真)
これがソールのベース(土台部分)となります
このミッドソールにVibram#100ソールを貼り付けて
ミッドソールごとアウトステッチで縫い付けて。。。
この様に修理させていただきました










完成!
大復活です
元々の雰囲気・シルエットをキープしつつ
そう簡単には剥がれない仕様かつ
メンテナンス性の高い仕様です
(必要なタイミングで必要なパーツのみ交換可能)
レザーミッドソールをベースとして
アウトソールのVibram#100ソールHONEYを縫い付け
これで当分ソールの剥離は気にせず履いていただけます
元々のラグソールと違いヒールも別付けのため
一番すり減りやすいヒールのみの交換も可能
ブーツ用の木型(ラスト)を入れてソールの組み直しを行ったことで
目立っていた型崩れも補正出来ました
アッパーレザーはオイリーで柔らかいため
型崩れ対策でシューツリーの使用がお勧めですね
12月の海外旅行に履いて行くとお聞きしました
海外の地でもガンガン履いていただけると嬉しいです
この度は修理のご依頼ありがとうございました!
(※返却は送料無料で配送させていただきました)
今回の修理
Vibram(ビブラム)#100ソール(HONEY)¥22,000
(※レザーミッドソール5ミリ込み)
納期 約2ヶ月
大阪・神戸・尼崎・西宮・宝塚・伊丹・芦屋
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