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Timberland(ティンバーランド)× Vibram#100 + リウェルト

こんにちは山本です

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店舗は営業しておりませんのでご了承ください
配送でのご依頼は休み明けより順次対応します

お客様には大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが
ご理解とご了承いただけますようお願いいたします





本日のご紹介はTimberland(ティンバーランド)です
今回は神奈川県にお住まいのオーナー様より配送にてご依頼いただきました
遠方より修理のご依頼ありがとうございます!

こちらがBeforeです

Timberland(ティンバーランド)の【PROシリーズ】
初めて見たと思いますね

製法もグッドイヤーウェルト製法です

ですがソールは一目でわかる通り
盛大に崩壊しちゃってます。。。

今回はオーナー様より
「PROシリーズというわりにこのありさまです
今後もワークブーツとして長く使用できるように
ソールの交換を」
とご依頼をいただきました

ほとんどの方がご存知かと思いますが
ソールのベース部分の発泡ウレタン素材が
加水分解という経年劣化を起こし崩壊しています

グッドイヤーウェルト製法の場合
【ウェルトを残してソールの組み直し】
が一般的な修理方法ですが
今回の場合 気になる点が【ウェルトの素材】

塩ビ(塩化ビニル樹脂)で出来たウェルトが使用されており
(アメリカ製の靴に多いように思います
ソログッドやチペワでも採用されています)

こちらの素材はレザー製(本革)のウェルトよりも強度が低く
繰り返し縫う事で非常に裂けやすいというデメリットがあります

後一度ソール交換が出来れば。。。というケースであれば
デメリットやリスクをご了承いただいた上で
縫い直しも承りますが

今回はオーナー様のご希望が
【これからもメンテナンスをしながら
長く履ける仕様で修理を】でしたので

ウェルト素材の件をお伝えし
検討していただいた結果
「万全の状態になるよう修理を」と
ウェルトから交換のご依頼をいただきました

オーナー様のご希望されるソールの仕様を
何パターンかお聞きしながら
打合せしの結果。。。


今回はこの様に修理させていただきました!
こちらがAfterです

完成!

見た目の印象もガラリと変わりましたね

ソールはオーナー様のご希望で
ワークブーツのソールの大定番
【Vibram#100ソール】をチョイス

打合せの中でハニーカラーにするか悩まれましたが
今回はより締まって見えるブラックをチョイス

アンクルパッドのブラックと揃ってカッコいいですね
これはブラックで正解だと思います

ヒールベースも色々と打合せして
安定感や実用性を重視して【ヒールベース無し】に決定

レザーのヒールベースが入る事で
見た目はカッコよくなりますが
ヒールが高くなることで履きにくさを感じる方もいらっしゃいます
難しいポイントですが
ヒールの高い靴に慣れていない方は注意が必要です
(実際ヒールが高くて履きにくいから低くして欲しい
というご依頼は非常に多いです)


そして不安要素だった塩ビ製ウェルトは
レザー製(本革)のストームウェルトへ交換(リウェルト)
今回はウェルトもエッジカラーもナチュラルカラーで仕上げて
レザーの質感を活かした印象です
(ウェルトステッチはベージュです)

これで今後ヘビーに履いて
メンテナンスが必要になっても心配なく修理可能です

今回もオーナー様のこだわりをつめ込んだ
スペシャル仕様で修理させていただきました

これからも長く愛用していただけると嬉しいです
この度は遠方より修理のご依頼ありがとうございました!





今回の修理
Vibram(ビブラム)#100 オールソール ¥19,800
(※レザーミッドソール3.5ミリ込み)
リウェルト(ストームウェルト) ¥13,200


納期 約5~6週間(通常期)




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2024-06-30 | Posted in Blog, Works of Boots, Timberland