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Berwick(バーウィック)× Vib#2055
こんにちは山本です
年内の営業も残り2週間
今年最後のラストスパート
頑張ります!
本日のご紹介はBerwick(バーウィック)です
今回は奈良県にお住いのオーナー様より配送にてご依頼頂きました
遠方より修理のご依頼ありがとうございます!
こちらがBeforeです
Berwick(バーウィック)
Made in Spain(スペイン)の新進気鋭メーカーで
ここ数年でお預かりする機会が増えましたね
(一昔前はスペインのGY製法の本格靴と言えば
ヤンコ/メルミン/カルミーナの一族グループのみでした)
コスパが高い点も人気の大きなポイントでしょうね
今回お預かりしましたダブルモンクですが
ソールのすり減りはそこそこなのですが
ソールのつま先や屈曲部分がウェルトと剥離しています
ソールは元々ウェルトと縫い付けられている為
剥がれてくることはないのですが
ソールのすり減りが進むことで
ソール側の縫い付けた糸が擦り切れて
ソールの動きに耐え切れずウェルトから剥離する
という流れです
履き続ける事でソール側の糸が擦り切れてしまうのは
避けようがありませんが
対策としては【擦り切れにくいように加工】する事は可能です
今回元々のソールがいつものVibram#2055ソールにそっくりですが
素材が少し違い 元々はガムライト(スポンジのように柔らかい)で
履き心地は柔らかい為快適ですが
お仕事でガンガン履く靴としては耐久性は心配です
(カジュアルな靴・お休みの日に履く靴であれば全然OKだと思います)
残念ながら#2055ソールのガムライトバージョンは
手配出来ない為(以前は入手出来たはずなんですが)
オーナー様に説明し 耐久性アップも狙って
定番のVibram#2055ソールで交換させて頂く事に
もちろん前述のソールステッチの対策も含めて。。。
こちらがAfterです
完成!
今回は元々の雰囲気をなるべく変えずに
元々よりも耐久性と高級感もアップ仕様です
ソールは大定番の【Vibram#2055ソール】
元々のガムライト素材よりも多少重くなりますが
高密度の粘りのあるラバー質で
耐久性とグリップでは最高クラスかと思います
ヒールベースも元々はスポンジ素材で
接着のみでの固定でしたが
レザーでベースを作製し直して釘止めしています
これで出先でヒールごとポロっと取れてしまう事もありません
見た目の高級感もアップです
長く履くのであればこの様な組合せの方が安心ですね
そして気になっていたソール側のステッチは
ラバーソールに薄く【溝】を作り
その溝にステッチを落とし込むように縫いつける事で
当分の間はステッチが擦り切れる事を防いでくれます
これでこれからは今まで以上に活躍してくれるでしょう!
今回は遠方より修理のご依頼ありがとうございました!
今回の修理
Vibram(ビブラム)#2055 ¥16,500
納期 約5~6週間
大阪・神戸・尼崎・西宮・宝塚・芦屋
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