Blog, Works of Dress Shoes, Crockett & Jones
Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)× ダイナイトソール + リウェルト
こんにちは! 山本です
現在たくさんのご依頼を頂いております
嬉しい気持ちはもちろんですが
内心かなり焦っています(汗)
急激にご依頼のペースが上がり
作業時間の確保が難しくなってきます
来月から値上げしますと
先月よりインフォメーションしていますが
少し落ち着くのでしょうか。。。
今年もやっぱり不安。。。
とにかくミスや事故が無いように
【落ち着き】を大切にします
納期の長さではまたもご迷惑をおかけしますが
どうぞご理解の程宜しくお願い致します
本日のご紹介はCrockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)です
今回は神戸市にお住まいのオーナー様より配送にてご依頼頂きました
修理のご依頼ありがとうございます!
こちらがBeforeです
クロケット&ジョーンズのローファーと言えば
BOSTON(ボストン)
(こちらはボストン2)
今回はオーナー様よりソール交換のご依頼を頂きましたが
よく見ると左足の小指側は
ウェルトと靴本体が大きく開いてしまっています
右足も所々【掬い(すくい)縫い】と呼ばれる
ウェルトと靴本体を縫い付けている白い糸が見えています
本来はギュッと締め込まれている糸なので
見えていない事が普通なので
見えている時点で緩んでいる
もしくは開いてはいないけど切れている
という状況です
ウェルトを縫い付けた掬い縫いを
ソールを縫い付けた際に干渉し切ってしまった
が原因であり
ソールの出幅を攻め過ぎた(抑え過ぎた)デザインでは
比較的に起こりやすい症状です
グッドイヤーウェルト製法において
ウェルトはソールを縫い付ける為の重要パーツなので
このままではソールの交換が進めれません
オーナー様に現状の説明と対策方法をお伝えし
これからも履けるように修理をとご返答頂き
今回はソールの全交換とウェルトの交換を承りました
今回は作業中の写真を紹介
新しいウェルトを縫い付けた状態です
ウェルトに黒いステッチが見えますが
これが今回縫い直した【掬い縫い】
高強度の太いポリエステルの糸を使用しています
靴側の白い布素材のテープが【リブテープ】
リブテープとアッパーとウェルトを縫い付けて
靴本体と繋ぎ止めます
この後ヒールシートとソールを取付け
余分な出幅を調整し
(残し過ぎると不細工極まりない仕上がりになり
逆に削り込み過ぎると
また同じようにステッチが干渉してしまいます)
新しいソールを組み直しました
こちらがAfterです
完成!
今回は元々のソールから約2ミリ出幅をアップしています
デザイン的にもそこまで張り出しが気になる靴ではない為
安全策をとりました
ゴリゴリのスマートなThe ドレスシューズ!
であればもう少し削る必要があります
この辺りは打合せ時に
ご希望がございましたらお聞かせ下さい
(特にご指定がなければお任せ下さい)
ソールはC&Jオリジナルのシティーソールは
取り扱いが無い為 ダイナイトソールで対応させて頂きました
またメンテンナンスが必要になりましたらご相談下さい
今回も修理のご依頼ありがとうございました!
今回の修理
ダイナイトソール オールソール ¥15,400
リウェルト(フラット) ¥12,100
納期 約6週間
大阪・神戸・尼崎・西宮・宝塚・芦屋 メンズ靴修理はLABOにお任せください
→ 【 修理のご依頼方法はこちら 】 ←